東海地方で記録的豪雨=愛知で竜巻、名古屋で1時間97ミリ 停滞した前線と台風14号の影響で、日本列島は11日、西日本から東北地方までの広い範囲で大気の状態が不安定になり、東海地方では名古屋市で1時間雨量が観測史上最高の97ミリを記録するなど、大雨に見舞われた。 |
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停滞した前線と台風14号の影響で、日本列島は11日、西日本から東北地方までの広い範囲で大気の状態が不安定になり、東海地方では名古屋市で1時間雨量が観測史上最高の97ミリを記録するなど、大雨に見舞われた。愛知県内では美浜町で竜巻が発生し、24人が割れた窓ガラスなどで重軽傷を負い、大府市や東浦町では堤防が決壊するなどして、住民約80人が民家の屋根の上などに取り残され、神田真秋県知事は陸上自衛隊に災害派遣要請した。名古屋市緑区では、土砂崩れで生き埋めになった男性1人が死亡した |
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<東海道新幹線>東京―新大阪間で運転を再開
豪雨のために運転を見合わせていた東海道新幹線は、12日午後2時24分、東京―新大阪間で運転を再開した。 |
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航空各社や高速道路でも大雨の影響
大雨の影響は各交通機関にも出ており、伊丹空港では、東京行きなどのキャンセル待ちが相次いでいるほか、一部の国道などで通行止めとなっています。 |
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愛知県西枇杷島町などが広範囲で水浸しに
東海地方は12日未明まで激しい雨が降り続き、1級河川の庄内川があふれるなど大きな被害をもたらした。増水した庄内川が名古屋市中川区の左岸側で水が堤防を越えたほか、同市西区で支流の新川の左岸堤防が決壊し、愛知県西枇杷島町などが広範囲で水浸しになった。がけ崩れで生き埋めになるなどして、名古屋市や愛知県小牧市で4人が死亡。三重県、岐阜両県と大阪府で3人が行方不明になっている。 |
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死者5人、行方不明3人 各地で被害が拡大
日本海沿岸に停滞する秋雨前線と台風14号の接近による記録的な集中豪雨で、東海地方をはじめ各地の被害は12日、さらに拡大した。降り始めからの雨量は多い所で700ミリに達し、名古屋市では新川の堤防が決壊するなど、東海3県で一時は約19万世帯、正午現在も名古屋市で約15万世帯に避難勧告が出ている。死者は愛知県で4人、静岡県で1人の計5人、行方不明者も三重、岐阜、大阪で計3人出ている。前夜からマヒ状態となった東海道新幹線は上下73本が立ち往生し、約5万人が車両の中で一夜を明かした。愛知県内の変電所は浸水して停電、停車していた上下13本で空調設備が止まり、体調を崩す乗客も相次いだ。群馬県の利根川では男女9人が中州に取り残されたが救出された。大雨の範囲は関東地方に移動しており、各地で交通の寸断箇所が増えている。一方、台風14号は同日午前、沖縄本島や奄美大島南部が暴風域に入り、気象庁は暴風や高波に厳重な警戒を呼び掛けている。 |
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竜巻で22人重軽傷=割れた窓ガラスで切り傷−愛知県美浜町
11日午後6時5分ごろ、愛知県美浜町河和台付近を竜巻が発生し、民家約10戸の屋根がわらが吹き飛んだり、窓ガラスなどが割れた。近くの住民ら22人が割れた窓ガラスなどで重軽傷を負い、うち2人が入院した。 |
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<大雨>死者7人、行方不明2人 被害23都府県に
本州上空に停滞する秋雨前線と台風14号の接近で、記録的な集中豪雨に見舞われた東海地方は、一時約19万世帯に出された避難指示・勧告は徐々に解除されて約4万5000世帯12万人になった。死者は7人(愛知5人、岐阜1人、静岡1人)、行方不明は2人(三重、大阪各1人)となった。11日夜からマヒ状態が続いていた東海道新幹線は12日午後2時20分過ぎに全線が開通したが、終日ダイヤは乱れた |
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依然3万4000棟浸水=名古屋市など避難勧告続く−愛知記録的な豪雨に襲われた愛知県では12日午後、決壊した河川からの水の流入が止まらず、依然約3万4000棟が床上・床下浸水するなど深刻な被害となった。水没した地域では住民が孤立、自衛隊などが懸命な救助活動を行った。また、東海地方の死者は同県5人、静岡、岐阜県各1人の計7人に増え、なお2人が行方不明になっている。名古屋地方気象台は、東海地方の大雨の峠は越えたものの、13日昼までにさらに70〜50ミリの雨が降る恐れがあるとして、引き続き厳重な警戒を呼び掛けている。名古屋市によると、西区の約2万1000世帯5万5000人に避難勧告が出され、13日午前0時半現在、同区を中心に約5500人が学校などに避難。また愛知県によると、同区に隣接する西枇杷島町では約6600世帯1万7400人の全町民に対し、避難勧告が出されている。県は2市4町に災害救助法を適用した。県災害対策本部などのまとめでは、12日夕までに土砂崩れなどで5人が死亡、負傷者は37人(うち竜巻被害は28人)。 |
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<豪雨>名古屋市と愛知県西枇杷島町の避難勧告が解除される
東海地方を襲った集中豪雨から4日目の14日、被害の大きかった名古屋市と愛知県西枇杷島町の住民に出されていた避難勧告が、午前7時までに全面的に解除され、計約2万248世帯の被災者が自宅に戻り始めた。 |
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災害救助法の適用は9市12町に=愛知県 愛知県は14日午後、東海豪雨の被害に伴い、新たに春日井、一宮、東海各市と阿久比、稲武両町に災害救助法を適用した。家屋の損壊や床上浸水などの被害の全容が徐々に判明してきたためで、これにより、適用自治体は名古屋市など9市12町となる。同県災害対策本部によると、これ以上、適用自治体は増えない見通し。 |
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四国で大雨の恐れ=16日は東海、関東も
日本海に停滞する秋雨前線に南から暖かい湿った空気が流れ込んでいる影響で、西日本は太平洋側を中心に大雨の降りやすい状態が続いており、気象庁は14日も気象情報を出して警戒を呼び掛けた。 |
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<東海豪雨>復旧作業進む 依然、避難所生活は5000人記録的な豪雨に見舞われた東海地方は14日、愛知県犬山市、東浦町を除き、続々と避難勧告が解除された。だが、避難所生活を送る人々は依然として約5000人にのぼる。一方、JR東海道線は大府―岡崎間が運転を再開し、全線が開通。鉄道網は全面復旧した。ガスや電気の復旧作業も急ピッチで進んでいる。避難勧告は、土砂崩れで道路が通れず、家に戻れない犬山市の13世帯に引き続き出されている。東浦町は、14日正午に一部勧告を解除。避難対象が267世帯から土砂被害を受けている3世帯に減少した。しかし、勧告が解除された市町でも自宅の浸水被害がひどく、避難所で一夜を過ごす人が名古屋市の876人、西枇杷島町2700人、新川町820人をはじめ、約5000人はいるとみられる。 東海道線・大府―岡崎間は同日午後4時28分に運転を再開。同線は11日夕から運行が止まり始めた。雨が小康状態になった12日から部分的に開通を始め、冠水被害の激しかった同区間を残すだけだった。 ライフラインは名古屋市西区や西枇杷島町などで一部で止まっているが、14日午後5時までに、ガス供給は約3700戸、電気は同6時までに約2100戸にそれぞれ減少した。ともに早期の完全復旧を目指し、作業を続けている。 |
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<皇室>天皇、皇后両陛下が愛知県に集中豪雨被害見舞い集中豪雨により愛知県で大きな被害が出たことを受け、天皇、皇后両陛下は14日、死者を悼み浸水被害者を見舞うお気持ちを、側近を通じ、神田真秋・同県知事に伝えた。また、同県東京事務所に見舞金を贈った。 |
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東海地方でまた大雨の恐れ=台風の北上で警戒呼び掛け−気象庁
気象庁は15日午後、九州から紀伊半島までに降っている大雨が、九州の南西海上にある台風14号の北上につれ、16日にかけて東海から関東の太平洋沿岸や伊豆諸島にも広がる恐れがあるとして、警戒を呼び掛けた。 |
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東海地方を襲った豪雨による停電の復旧作業、ほぼ完了=中電中部電力は15日、東海地方を襲った豪雨による停電の復旧作業がほぼ完了したと発表した。豪雨による停電は、ピーク時には3万3400世帯にまでのぼった。残る世帯は、不在または屋内電気設備に不具合のある世帯のみ。これらの世帯には営業所が個別対応し、安全確認が済みしだい送電する。 |
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900世帯に避難勧告=再び大雨の恐れ−愛知記録的な豪雨で大きな被害を受けた名古屋市西区と隣接する愛知県西枇杷島町は16日夜、台風17号の影響で再び大雨が降る恐れがあるとして、計約900世帯に避難勧告を出した。愛知県では豪雨の後も不安定な天気が続いており、名古屋地方気象台は同日午後4時、県全域に大雨・洪水・雷注意報を出した。同日夜から17日朝にかけ、多い所で90ミリの雨が降る見込みで、同気象台は警戒を呼び掛けている。 避難勧告が出されたのは、名古屋市西区あし原町、こも原町の計約300世帯と西枇杷島町の地領、花咲町の計約600世帯。集中豪雨で決壊した新川の堤防の補修部分が再び崩れる恐れがあるため、同市消防局や地元消防団など約240人が防水シートや土のうを使い、補強作業を行った。 |
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被災地のボランティアが不足=自治体は大量のごみ処理に苦悩−愛知東海地方を襲った大雨の影響で避難している愛知県内の住民は17日午前9時現在、避難勧告が出ている犬山市の13世帯を含め、16市町で約1800人に上っているが、被災者を支援するボランティアが不足し、水が引いて大量に出た粗大ごみの処分にも自治体は頭を抱えている。ボランティアの要請があるのは、行政が立ち入ることができない家屋の後片付けや畳、ごみの搬出など。県庁内に設けられた「愛知・名古屋水害ボランティア本部」によると、16日までに被災住民から650件を超す派遣要請があり、ボランティア延べ2500人が数人ずつチームを組んで活動した。 しかし、被害の大きかった西枇杷島町や大府市など人手の足りない地域がある上、「月曜日からボランティアが激減するのが心配」(本部)という。 |
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<東海豪雨>名古屋市の一部などに出ていた避難勧告を解除名古屋市西区と愛知県西枇杷島町の一部で、新川堤防の崩落のため約2400人に出された避難勧告は、17日午前1時までに解除された。東海地方は再び雨に見舞われたが大きな被害はなかった。しかし、同日午後7時現在、愛知、岐阜両県で少なくとも1400人が自主避難を続けているとみられる。 |
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◇全国から1073人 休日支援隊 東海地方を襲った記録的な豪雨から五日目となった十五日、新川の決壊により町全域が水没した愛知県西枇杷島町など被災地では、祝ということもあって、全国から千五百人近いボランティアが駆け付け、災害の後始末が続けられた。浸水被害が甚大だった同町や名古屋市西区などでは、自衛隊による消毒液散布や、街のあちこちに山積みされたごみの搬送も始まった。また、同区や岐阜県の一部で続いていた停電も、ほぼ全面的に復旧した。しかし、愛知県内の三十九の避難所では、依然として約三千八百人の被災者が、つらい避難生活を強いられている。 西枇杷島町や名古屋市西、天白両区など、長時間にわたって冠水被害を受けた地区では、天候の回復とともに、生ごみなどの腐敗が進み、悪臭や感染症などの発生が心配されることから、陸上自衛隊第十師団や保健所職員らによる防疫活動が、この日朝から始まった。また、ごみ自体の搬送も本格化。小山のように積み上げられたごみが、大型トラックなどで次々に運び出された。 一方、愛知県災害対策本部の調べで、今回の水害による県内の被害状況がほぼまとまった。死者六人、重軽傷者八十人で、家屋の全半壊八十一棟、一部損壊は二百三十五棟。床上浸水約二万九千四百棟、床下浸水は約五万千六百棟に達し、同本部では「伊勢湾台風以降、最大級の被害」としている。 農地などの被害も多く、流失・埋没した田畑は約二百十ヘクタール、冠水した田畑は約三千九百ヘクタールにのぼった。このほか、二千五百四十三か所で道路が損壊、冠水し、このうち四百七十五か所が通行不能のまま。がけ崩れや地滑りも二百八十一か所で発生した。 |
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愛知県内の農林業の豪雨被害は88億6871万円【愛知県】神田真秋知事は十八日の定例会見で、豪雨で県管理の新川が決壊し被害が大きくなったことについて、河川整備の遅れを認め、「反省する。今後の河川対策は国や地元と相談する」と述べた。さらに「復旧の主眼は災害で出たごみの処理」とし、この日、「災害廃棄物処理支援対策本部」を設置したことを明らかにした。神田知事は「新川の整備は名古屋市と一緒に取り組んできたが、膨大な金と時間がかかる。河川改修は用地買収も伴い、思い通り前に進んでいなかったことは反省する」と述べた。 深刻な被害を受けた新川流域の西枇杷島町などとの連絡が十分でなかったことから、「通信・情報体制がマヒしたことが弱点と認識した」と災害対策に課題を残したことを認めた。 災害で出たごみ処理を担当する同本部では、収集・運搬・処分などについて関係機関の連絡調整を行い、復旧に欠かせないごみ処理を円滑に進めるという。 また今回の災害で、県内の農林業被害が計八十八億六千八百七十一万円、土木施設の被害が千二百三カ所、百三十億六千五百万円に上る見込みであることを明らかにした。 |
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大雨避難勧告、すべて解除=愛知
愛知県犬山市は19日、記録的な集中豪雨で発生したがけ崩れの仮復旧作業が完了したとして、同市倉曽洞の13世帯38人に出されていた避難勧告を解除した。 |